「オペラの歓び」月例会(第100回) 2012年4月14日 午後4時から
LA TRAVIATA≪椿姫≫
原作:アレクサンドル・デュマ・フィス著「椿姫」(1848)
台本:フランチェスコ・マリーア・ピアーヴェ
作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ 1853年
初演:1853年3月6日、フェニーチェ劇場(ヴェネツィア)
演奏時間:第一幕 30分、第二幕 64分、第三幕 43分
時・場所:1850年頃。パリとその近郊
ヴィオレッタ・ヴァレリー(パリの高級娼婦)・・・・・・・・・・アンナ・ネトレプコ
アルフレード・ジェルモン(地方出の若い紳士)・・・・・・・ロランド・ビリャソン
ジョルジョ・ジェルモン(アルフレードの父親)・・・・・・・・・トマス・ハンプソン
フローラ・ペルヴォア(ヴィオレッタの友人)・・・・・・・・・・ヘレン・シュナイダーマン
アンニーナ(ヴィオレッタの女中)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダイアン・ピルチャー
ドゥフォール男爵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・� ��・・・ポール・ゲー
ガストン子爵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サルヴァトーレ・コルデルラ
ドビニー侯爵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘルマン・ヴァレーン
医師グランヴィール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ルイージ・ローニ
指揮:カルロ・リッツィ、演出:ウイリー・デッカー、美術:ウォルフガング・グスマン
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ザルツブルグ音楽祭・2005年8月7日
解説
これまで女心など全く解っていなかったヴェルディが、ジュゼッピーナとの恋で女心が解ってきた時に
パリで「椿姫」の芝居を観て、心の底から盛り上がる感情を一気にぶつけた曲。一本の旋律の中に、
これほどの感情がこもるとは信じられない。
前奏曲
第二幕でヴィオレッタがアルフレードに別れを告げる時の旋律による曲で、病床のヴィオレッタを
暗示する第三幕への前奏曲と共に独立しても演奏される名曲。
第一幕 パリ・ヴィオレッタのサロン
男爵、子爵といった大金持の面々が遊びに来てパーティはいまやたけなわ。愛想を振りまいている
ヴィオレッタに、南仏の富豪の息子アルフレードが紹介される。遊びの世界を知らない純情な
この青年にふとヴィオレッタの目がとまる。
皆はアルフレードに酒と歌をすすめ、アルフレードは歌う、<乾杯の歌 Libiamo>。ヴィオレッタも
彼に続いて歌い、一同もそれに和して酒と歌と悦楽を謳歌する。
人々はサロンから大広間ヘダンスに行き始める。その時ヴィオレッタは突然めまいを起こし倒れかかる。
心配する客人を先に行かせ、一人鏡の前で自分の青い顔を直しているところヘアルフレードが現われ、
心からの愛を訴える、二重唱<ここにいらっしゃったの Voi qui!>。ヴィオレッタは初めは笑って彼の言葉を
まともにとろうとはせず、軽く受け流す。しかし彼のあまりの純情さに心打たれ、胸につけた椿の花を渡し、
明日の再会を約束する。夜もふけて客人も帰っていく。がらんとしたサロンに残った彼女は不思議な心の
とめきを感じる、アリア<ああ、そはかの人か Ah fors'e lui che l'anim>。彼女は真実の愛にふれた喜びに
ひたるが、娼婦なる我が身を振り返り自嘲して歌う、<花から花へ Sempre libera>。
その時遠くからアルフレードの愛の歌が聞こえてくる。彼女はその声に引かれながらも、狂おしく彼の愛を
忘れようとする。